コブラの使い方

コブラを用いたフルートの演奏と調整法について

*ご注意:以下の説明はコブラAタイプとBタイプにおいてのみ共通する説明となっています。新しいコブラCタイプでは、以下に取り上げている多くの問題点が既に解決されていますので、新デザインのCタイプは専用の説明欄をご覧ください。(尚、現在新デザインのCタイプの取り扱い説明欄は作業の途中となっていますことをご了承願います。)

コブラBタイプを手に装着した状態

拡大します

コブラは(図1)のように、左手の人差し指に指輪のようにはめて使用します。その際ゆるすぎたり、きつすぎたりしないよう、
コブラのリングの大きさをご自分で調節していただく必要があります。
装着の仕方によっても、使用感がずいぶんと違ってきます。ご自身の手にもっともなじむ位置や装着方を工夫して下さい。

動画で説明されていない部分の補足説明

上の動画では主にコブラBタイプの調整の仕方について説明したものです。

上の動画でコブラを装着してフルートを実際にコブラの上に載せた状態をクローズアップして見せているシーンがありますが、あれはとても重要なシーンなんですが残念ながらピンボケしてよく見えません。

コブラBタイプの基本的な装着例とフルートの乗せ方を写真に撮りましたので、参考にして下さい。Aタイプも基本的な’装着ぼうぼうは同じです。

参考画像-01
参考画像-02
参考画像-03
参考画像-04

それと、動画では実際に曲を演奏するときのテクニックなどに関してはほとんど説明されていません。

ですので、ご購入者の方から、サイトの動画を見て基本的な調整の仕方は解かったが、実際にコブラを使って曲を演奏すると、コブラを装着した指が圧迫されて指が痛くなったり、長時間の演奏が難しいのですが、解決策はあるのでしょうか?

と言うようなメールを頂くことが、少なからずありました。 今まではそういう方には個別に解決策をメールでお伝えしていたのですが、それらの方のご質問のには共通した所が多いことが解かりましたので、こちらに共通した問題点の解決策を追加記事として載せることにしました。


調整をほとんどしなくても最初から問題なく使えたと言う、感想を寄せていただける場合も多いのですが、一番多いのは、最初は調整するのに少し時間が掛かり、上手に調整できるまではコブラを装着して長時間演奏するとコブラを装着した指にプレッシャーが掛かり指が痛くなった。

でも、しばらく経って上手く調整できるようになって指がコブラに慣れてくると、コブラを装着したままでの長時間の演奏も全く問題なく出来るようになり、コブラを装着することによって得られる、圧倒的な安定感や音色のコントロール、指の動きが滑らかになるといったメリットの方をより多く感じられるようになってきた・・・と言うような感想を一番多く頂いています。

そこで、ここでは今までに頂いた、そうした多くの方からの感想を基に、同じコブラを使用しているのに、どうしてそのような装着感の違いが人によって出てくるのか考え、解決策をこちらに公開することにしました。

ですので、まだコブラをご購入いただいていない方にとっては、意味不明なところも多いかと思いますが、ご購入を検討する際の参考にしていただければと思います。

基本的な解決方法

コブラを装着して演奏すると指に負担が掛かって血行が悪くなり長時間の演奏が出来ないと言われる方のほとんどの場合についてですが、コブラを装着し慣れていない最初の頃は、フルートを出来るだけ安定して支えようとするために、どうしてもコブラをかなりきつめに装着してしまう傾向があります。

私自身もそうでしたので、ご指摘の問題点はよく理解できます。

コブラを始めて装着したときには、どうしても普通の指輪をはめたときと同じくらいのサイズに調整してしまいます。

しかし、コブラの場合それではたいていの場合きつ過ぎます。 フルートを持ったときにフルートの重みがいつも人差し指の一点に集中して動くことが無いので、指の血行が悪くなり、最悪の場合痛みを感じて曲の最後まで演奏できないと言う状態になる事もあります。

最初はコブラをきつめに装着した方がフルートをより安定させやすいので、どうしてもそのように少しきつい目に装着してしまうのは仕方のないことかもしれません。

しかし、上に述べたように指の一点に大きな負担が掛かり、指が痛くなってきたと感じた場合にはフルートの演奏を中断して、コブラを少しだけ広げてゆるくします。

そして、しばらく休憩して指の痛みが取れてからもう一度フルートの演奏を再開すると、今度は前回より少し長く演奏しても指が痛くならないはずです。 と同時にコブラを少しゆるめに装着しても問題なくフルートを安定させて演奏できることに気付くと思います。

そのような感じで、時間を掛けながら、少しずつコブラのサイズを広げて行きます。

この作業は数日間あるいは人によっては数週間掛かるかもしれません。

その作業を何度か繰り返して行くと、指に負担が掛からなくなって来ますが、それ以上広げると今度はフルートを安定して持ちにくくなるという点に達します。

基本的にはその両方のバランスが取れた接点が、一番良いサイズに調整されたということになります。

それから、さらに指に負担を掛けないようにコブラを安定させて支えられるようにするためには、ヘッドの角度やテールの角度などを調整して行くようにします。

そして、理想的には可能な限りテールの位置を指の付け根より出来るだけ下になるように装着する方がフルートをより自由にコントロールでき、指に掛かる負担を軽減することが出来より自然なフルートの演奏を可能にします。

ここで、気を付けなくてはいけない事は、一度に大きくコブラの形を変化させないと言うことです。

同じ形状のコブラでも最初のうちは使い慣れないことによる違和感や痛みを感じることがあるからです。

そして、人によっても非常に敏感に痛みを感じる人と、そうでない人など様々です。

そして、その痛みにすぐに慣れる人もいれば、慣れるのにかなり時間が掛かる人もいます。

分かりやすいように少し極端なギターの例で説明しますと、ギターをはじめて弾くと10分もすると弦を押さえている指先が痛くなって弦を抑えられなくなりますが、1週間もすると30分くらい引き続けても痛くなくなります。

数ヶ月すると指先にタコが出来て、何時間でも痛みを感じることなく演奏することが出来るようになります。

これと同じようなことがコブラでも起こります。(コブラの場合タコが出来るよなことはありません)

ポイントは、コブラの形状を変化させる前に指が慣れるのを少し待つようにするということです。

そのように、時間を掛けて様子を見ながらコブラの形状や、装着位置などを少しづつバランスを取りながら調整して行くことが必要な場合もあると言うことです。

早い人は数時間でその基本的な作業は完了できるようです。

上のような調整作業を試みても、1週間以上経っても指が痛くなるとか、フルートを思ったほど安定して支えられないとかと言う場合は、コブラの基本のサイズが合っていないことが考えられます。

そのようにしてしばらくコブラを使っていると、もしサイズがあっていない場合は、サイズが合っていないことが感覚的に分かる様になる筈です。

もしコブラのサイズが合っていないことがハッキリとした場合には、ご連絡いただければ別のサイズのものと無料で交換いたしますので、ご遠慮なくメールでお知らせ下さい。

*それでも解決しない場合には、Cタイプに変更することでほとんどの場合解決するものと思います。

  


コブラを使った高度なレベルでの演奏法

コブラの使い方は広い意味では、工夫次第で、どんな使い方をされたとしても、ご自身が一番良いと感じる演奏法が一番良い方法だと言えます。

しかし、そこに至るまでに何らかの基本となる考え方や理由などが示されていなければ、始めてコブラを使用する方にとっては、試行錯誤に大変な努力と時間を費やしてしまうことにもなりかねません。

そこで、ここでは私自身の経験や、コブラをお使いいただいている多くのユーザーの方々からのご感想などを参考にして、コブラを使用したフルートの基本的な演奏の仕方をお伝えします。

コブラが最も威力を発揮する時というのは、フルートの三点支持の基本をマスターされている方で、通常の演奏なら問題なく演奏できるという方が、さらに高度な演奏に挑戦されるときです。

演奏中に難しい運指に遭遇したり、微妙な音質のコントロールをしたいという場面においてです。

つまり、高度な演奏時においてはリッププレートと唇の微妙な位置のコントロールや、リッププレートに唇が当たる微妙なプレッシャーのコントロールが必要なときなどです。

それらをじざいにコントロールすることによって微妙な音色の変化をつけることが出来るわけです。

一流のフルーティストの方々は、大変な努力と練習によってそれらを実現することが出来るようになっています。

しかし大半のフルーティストは難しい運指や、悪条件下でそのような微妙なリッププレートの動きを自由にコントロールすることは大変難しい技術となっているのが現状だと思います。

コブラはそのような悪条件のときに少ない努力で一流のフルーティストの方と同じような微妙なコントロールを可能にしてくれる武器であるとも言えるのです。

フルートが滑べるのを防ぐこと以上の使い方に、是非挑戦していただきたいと思います。

では、そのような演奏をするにはどの様にすれば良いのかと言うことを、少し具体的に解説していきます。

最も基本となるスタンバイの状態

音を出していないスタンバイの状態ではコブラのテールはフルートに軽く触れているだけの状態にします。

フルートの重みがコブラに一切掛かっていない状態で、フルートを構えるようにします。

そして、演奏中でも音を出していないときには常にこの状態にもどすようにします。

これが基本のか構え方となります。

演奏中での比重のコントロール

そして演奏中フルートを支えることが物理的にとても難しい運指、例えば中音のド#や、3オクターブの音階スケールなどの時にはコブラにフルートの重みを十分掛けてフルートが最大限に安定して支えられているような状況で演奏します。

そのような運指の場合では普通ならばフルートが滑らないように気を使いながら指を動かすことになるので、スムースな演奏が困難になります。

そういった状況下では、コブラにフルートの重みを十分掛けることによって、フルートが滑って不安定になる事を全く意識する必要がなくなりますので、指をスムースに動かすことだけに意識を集中できるのです。

そして、そういった難しい運指の時でも、フルートを安定させるために余計なプレッシャーを唇に掛けずに済みますから、音の微妙にコントロールも容易にしてくれます。

しかし、コブラにフルートの重みをいっぱいに掛けた状態のまま演奏を続けると、コブラを装着している指に相当なプレッシャーを掛けることになります。

そういう状態が長く続けば、当然指の血行が悪くなり最悪の場合は痛みを感じるようになる事もあるかと思います。


ですので、次にそれを解決するためのテクニックを説明します。

ほとんどの楽曲の場合、フルートを支えるのが難しい箇所、比較的やさしい箇所というものが入り混じっているのが普通です。

そのような楽曲の場合、三点支持で支えられる難易度に応じて、コブラに掛ける重みを常にバランスよくコントロールしながら演奏します。

そのような演奏スタイルを心掛ければ、長時間演奏を続けても、演奏に支障が起こるほど指の一点に負担を掛かけることは無くなる筈です。

実際私の場合では、3時間ほど続けて演奏したときには、コブラを装着している指にある程度負担を感じます。

しかし、その時にはそれ以外の指や体のどこかに、それ以上の負担を感じますので、フルート演奏を中断し休憩を入れることにしています。

オーケストラやバンドなどの練習でも3時間以上休憩無しで演奏をし続けることは、まず無いと思います。

ですから、コブラに掛ける重みのバランスを無意識にコントロールしながら演奏できるように練習していただければと思います。

しかし、上に述べたことは、あくまでも私が実際にやっている方法であって、各人のフルートの演奏レベルや、演奏スタイルなどは異なると思います。

上で述べた私のやり方を参考にして、あとはそれそれ工夫を加えて頂き、ご自分なりのコブラを使ったベストのフルートの演奏法というものを、確立するようにしていただければと思います。


それでは動画で説明されていない部分の補足記事は以上となります。

リングサイズの調整

Cobra-B-Pink-004-arrow

コブラBとAタイプにはXL、L、M、S、XS の5つのサイズがあらかじめ用意されていますが、各人の指の大きさに、より最適にフィットするよう、リングの大きさを調整して下さい。

リングの大きさを調整するには道具は使わなくても、手の力だけでできます。

ヘッドとテールの調整

Cobra-B-Pink-Head

ヘッド: ヘッド(図3) はコブラを手に安定させるためのものです。 もう一つの用途はフルートの重みを出来るけヘッドに掛けるようにして使うことで、指の背中のワイヤーに掛かる力を分散できるます。
ヘッドの角度を上手に調節し、ヘッドを手の甲で支えるようにすることで、指の背に掛かる負担をかなり和らげることが出来ます。

Cobra-B-Pink-Tail

テール: フルートをより最適なポジションで支えたい場合、テール(図4) 角度は上下左右自由な角度に調整ることが出来ます。 特にコブラBにはテールを2分割して、角度調節用の関節を儲けました。 コブラBのテールの角度調整はこの関節部分を曲げることで行って下さい。 *最近のデザインはテールの先端が丸三角形に近い形になっています。 

微調整したい場合には、ラジオペンチやプライヤーなどの工具を使って調整するようにしてください。

その際、注意していただきたいことは、コブラを傷つけないために、プライヤーなどの工具の先には必ずビニールテープを数回巻きつけて、工具の硬い金属部分が直接コブラに触れないよう工夫してして調整作業を行ってください。

コブラAと、Bタイプとでの、テールの使い方の違い

Cobra-B-onFlute-1

左の図はコブラBタイプのものです。コブラAタイプにはコブラBタイプのよう関節部が分かれていませんのでワイヤーの適当と思われる部分をまげて調整します。

Cobra-B-onFlute-2


コブラBタイプは図6のような形で支える必要はありませんが、人によっては図6のような形で形で支える 方がフィットするという方もおられるでしょう。 各人の好みに合うようなかたちに調整してお使いください。

C#トリルキーとの接触の避け方

最近の高価なフルートの中には、オプションでC#トリルキーの付いたフルートがあります。このC#トリルキーの一つはコブラのテールを真っ直ぐにした位置では、テールがキーに接触してしまう可能性があります。

その問題を避けるためには、テールの角度を図7、あるいは図8の様に横に大きく曲げていただくことで回避できるようになっておりますが、

手のひらや、指の長さによっては調整が不可能なことがあります。そのの場合にはコブラCタイプのものをご使用いただくことで解決するはずです。

Cobra-B-Key-2
Cobra-B-Key-1

G-Aトリルキーの付いた実際のフルートでの、テールポジションの例

Cobra-and-G-A-trill-Key--1
画像はクリックで拡大します